この写真は耳あな型補聴器のスピーカーの写真です。その大きさはわずか6mmほどです。
補聴器は小さく精密な医療機器であるにもかかわらず、耳に付けて使用するため、汗や耳あか、湿気やホコリなどにさらされています。
そのため、お客様によって違いはありますが、日ごろのお手入れしだいで故障による修理頻度や寿命はかわってきます。
埼玉県補聴器センターではお客様の状態に応じて、ご自身でも簡単にできて、効果のあるお手入れ方法をご案内しています。
普段はお客様自身のお手入れで十分ですが、汚れは補聴器の外側だけでなく内部にもたまっていきます。
そこで、2ケ月に一度は大掃除のためにご来店ください。
補聴器店でのお掃除としては、耳あかの除去と真空乾燥が一般的ですが、埼玉県補聴器センターでは、それだけではなく、もうひと手間もふた手間も加えています。
例えば、汗です。真空乾燥することにより、水分はなくなるかもしれませんが、汗には塩分や皮脂汚れも混じっています。それらが腐食やサビの原因となりますので、できる限り除去しておく必要があります。
まず、分解できるところは分解して、すみずみまでお掃除いたします。汚れがひどい場合には、特別な洗浄剤も使います。
・・・すると、表面的にはきれいに見えていたけれども、掃除に使ったティッシュがまっ黒になることもよくあります。
とくに、耳かけ型は汗に弱いところがありますので、下の写真のようになってしまう前にしっかりお掃除しておく必要があります。
大掃除をした補聴器をお客様にお渡ししますと、「モヤモヤしていた音が鮮明になった」「やっぱり専門家にやってもらうとちがう」とお喜びいただいております。
残念ながら、どんなに丁寧にお手入れをされていても、やはり補聴器は機械モノ。故障してしまうこともあります。
特に、汗をかきやすい方や湿気がこもりやすい方には、ご自宅でもしっかり乾燥できる補聴器乾燥機「クイックエイド」(8,080円)をおすすめしています。